アルシェ注意報。
暗い注意。
ていうかレムシェとかラグシェで検索が多いんだからそっちを書けよお前
一番残酷な言葉を言ってあげる。
だから僕を忘れないで。
「シェゾは可哀想だね。」
アルルは俺の目の前に座り込んで言った。
「可哀想。シェゾはすごく可哀想だ。」
遠くで子供の泣き声がする。
「泣かないんだね。泣けないんだね。このまま永遠に過ごしていくんだね。」
アルルは俺の頬に手を当て、すぅっと撫でた。涙の痕をたどるように。
「ボクらが死んでも、世界が壊れても、君は永遠を生きていくんだ。」
乾いた瞳で、アルルは笑った。
「可哀想なシェゾ。だからボクらのことをずっと覚えていて。」
「ボクが言った愛の言葉も一つ残さず覚えていて。」
「それをもう一度呟きながらボクは君を殺してあげる。」
「君が一人になっても、ボクらのことを忘れないで。」
「ボクらを毎日思い出して、永遠に悲しんでいてね。」
ボクがまた君の目の前に現れるまで、君はずっと生き続けて。
そうしたら今度はちゃんとボクが、君を救ってあげるから。
闇が光に必ず倒されるように、シェゾも必ず倒されることが最初から定められているらしいね。
だからこそシェゾは自分で死ねないし胴と首がはなれてもいつの間にか元にもどってる。
でもそんな運命勝手に世界が決めただけで、シェゾはただ巻き込まれただけ。遺跡の地下に封印されていた古代の邪悪な魂に、勝手に魅入られてしまっただけなんだから。
それなのに180年間も生き続けさせられたらもう病むなぁ、と。
シェゾを、闇を殺せるのは、不思議な運命の力に守られ、決して負けることのない光、アルルだけ。
それでもアルルはシェゾが好きになってしまったから、愛してしまったから、シェゾを殺して助けてあげることができない。
だから、自分がまた死んで輪廻してシェゾの前に現れるまで待ってくれって。
シェゾを殺すのは嫌だけど、自分以外の誰かにシェゾを殺されるのはもっと嫌だから、生き続けてって。
それでもアルルはきっと転生できないんだろうなぁ。だって輪廻外超生命体だもの。
それか転生したとしてもまた愛してしまって殺せなくてどうしようもなくなるんだよ。
そのアルルの言葉に縛られたままシェゾは生き続けて。
アルルに殺される日を、アルル達との思い出を思い出しながらずっと待っている。
シェゾを苦しめ続けるのはアルルっていうお話。
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