誰にも解けない古代文字で(あなたにだけきづいてほしくて)
今日は俺様宿主様と一緒に学校に行った。
しゃちょーは忙しくてきてないみたいだった。
王様はいつもどおりはっちゃけてて、エルナの話ばっかしててうざかったから千年リングでぐさっとした。
宿主は器のほうと一緒にどこか行くみたいで、一人で家に帰ったらエルナがテレビを粉砕玉砕大喝采してた。
これ怒られるの俺様なんだぞ!?
一発ぐさりとしようと思ったけど何が起きてるかわかんないみたいに目をぱちくりさせてるエルナが可愛かったからやめといた。
宿主が帰ってくるのは8時くらい。今は3時。
マリクに連絡して大至急新しいテレビを買って持ってくるようにいっておいたし、テレビは闇マリクに片付けさせてるから大丈夫だ。ってな訳でいま俺様は日記を書いている。
さっきドアが開く音がした。多分マリクだろう。
…あれ?宿主さ
(ここで文字が途切れ)
エルナをきつくしかっておこうと思う。(さっきと打って変わり震えた乱雑な字で)
今日はエルナと買い物に行った。
昼間は落ち着かないらしくてエルナはおどおどしてた。
エルナとこうして歩くのは初めてだから俺様ちょっとご機嫌だった。
宿主様に買い物代と、買ってきてって頼まれてるビデオ代をもらってるからちょっと贅沢だ。
浮かれてたのか、一万円と二千円使って、八千円使った頃から我を忘れてたのかな。
残ったのは帰りの電車賃だけで、何故か宿主のビデオ代がすっからかんだ。
とりあえずマリクに買ってこさせて、もうすぐつくみたいだ。これで大丈夫。てな訳で俺様は今日記を書いている。
さっきドアが開く音がした。多分マリクだろう。
…え、やどぬ
(ここで文字が途切れ)
俺様の老後の貯金を全部宿主に
もっていかれあげた。
今日はしゃちょーのところにいった。
窓から入ったらここは何階だと思ってる!!と怒られた。
しゃちょーに抱きついたら殴られそうになったけど、大きい溜息つかれただけだった。
オカルト、どけ。といわれてしかたなく膝からどいた。
いつになったらしゃちょーはあのひとになってくれるんだろう
おれさまだけとりのこされるなんていやなのに
えるなはさんぜんねんまっておうさまとやっとむすばれたのに
おれさまはえるなよりずっとずっとずっとずっとずっとまえからずっとまってるのに
どうしておれさまだけはしあわせになれないんだろう
おれさまはセトにあうためだけにぞーくとけいやくしたのに
どうしてセトはぜんぶわすれてるのどうしてセトはてんせいしてこなかったの
こんなにもこんなにもまってたのにあいしてたのにわすれなかったのににくかったのに
もうすぐ。
しゃちょーの目の奥にセトが一瞬見えたから。
「社長」が「セト」になる日も
…もうすぐ。
それから今度は俺様が幸せになれるんだ。
お兄ちゃんへ
お兄ちゃんは元気?
天音は元気だよ。
お友達もいっぱいできたんだよ。
いつかお兄ちゃんにも紹介してあげたいな。
「あれ、今日は日記じゃないの?手紙?」
「そんなもん。宿主様、昔って何して遊んでた?」
「え、う~ん、昔はかくれんぼよくしてたなぁ。僕結構上手いんだよ。かくれるの。」
「へぇ~。」
前に近所の小さい子達とかくれんぼしたんだよ。
そういえばお兄ちゃん、かくれんぼ、すごく上手かったね。
天音だって結構上手くなったんだよ?
「ねぇ、その手紙みせてよ。」
「駄目。」
「ケチ。」
「晩御飯作らないぞ。宿主様。」
「シュークリームがいいな。」
「晩御飯に!?」
「あはは!!じゃあね、僕も手紙書かなくちゃ。」
「いつもの妹様にか。」
「そうだよ、天音。名前くらい覚えてよ。天音に失礼だろ?じゃあね。」
「バクラ~。」
「エルナ。晩御飯はシュークリームになりました。」
「バクラ。宿主様最近機嫌いいな。」
「そうだな。」
「さっき手紙書いてた。妹宛に。」
「ふぅん?」
「もう死んでる妹から手紙なんてくるわけないのに。」
「そうだな。」
「バクラ、その手紙。もしかして」
いつかまた遊ぼうね。
天音より。
変な雰囲気ww変な雰囲気ww
バクラは何気に宿主様の希望を与えてるんじゃないかと。
3バク日常。
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