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HP作りに悪戦苦闘している五十嵐のそれまでの妄想置き場。
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[07/25 萌未]
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プロフィール
HN:
五十嵐鎖季
性別:
女性
自己紹介:
浅く広く時には深く萌えを求めてゲテモノ求めていつもいつでもネットサーフィンな茨道をつっぱしるチキン野郎。ちなみに学生。
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本当に大切な人が死んだときって、
本当に涙って出ませんよね。
いっそ呼吸を止めてしまいたいくらい
何も考えることができなくなってしまって。
過去の思い出に浸りながら書いたものです。
見事に映画に影響されてます。一日にハリポタ二個更新。









それを聞いたとき まず最初に何故か穏やかな感情が浮上してきた。
そしてゆっくりと驚愕と疑問が歩んできて

虚しさが、襲い掛かってきた。

何が哀しいのかわからなかった。
ただただ虚しさだけが心を満たしていった。
そんなはずない、そんなはずないと理由をつけてその現実に抗おうともしなかった。
ただただ、虚無が襲い掛かってきた。

それから逃れたくて、彼のことを思い出そうとした。

いつもいつも自分をからかう時に見せる意地の悪い笑み。
いつだってその表情に浮かべていた微笑み。
たまにみせた真剣な表情と、悲しみに揺れる眼。
愛おしい、そう心から伝えられるような、笑顔。

思い出したかった。
それなのに何も思い出せなかった。

あんなに傍にいたのに。
あんなに愛されていたのに。
あんなに愛していたのに。
それなのに。

思い出せなかった。

脳裏に焼きついた、彼の死に顔。
その顔を見てもいないくせに、それだけが鮮明に思い出された。
そんな自分に嫌悪を覚えた。

力が抜けた身体が床へと崩れ落ちる。
ただ呼吸しかできない何も出来ない無力な身体。
何も出来なかった無力な自分。
何も 出来なかった。

違うよ。

彼の為に何をしてあげられていた?
彼の為に何をあげることが出来ていた?
彼の為にこの身を差し出したことがあった?

彼は僕の為にたくさんのことをしてくれた
彼は僕の為にたくさんのものをくれた
彼は僕の為にその身を投げ出したこともあった

僕は何もできていなかった

違うよ。君はずっと

僕は彼の為に何も出来なかったんだ

僕の傍にいてくれたじゃないか。

今僕は何を哀しめばいいのだろう。

哀しむ必要なんてないんだよ。

今僕は何を願えばいいのだろう。

君自身の幸せを祈ればいいんだ。

今僕は、彼の為に何が出来るのだろう。

ねぇ、僕の最後のお願いを聞いてくれる?

ああ、それなのに。
心が、叫んでいる。
身勝手な願いを。
もう二度と叶うことのない祈りを。

「もう一度声を、聞かせて」
もう一度いつもみたいに、笑って







彼の声が聞こえたような気がして

涙が、零れた。

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